文化・芸術

2012年1月 4日 (水)

NHKドラマ「平清盛」と古事記のヤマトタケル

まもなく、松山ケンイチ主演「平清盛」が始まります。

うちの息子たち、かなり興味をひかれたようです。「海賊」がポイントですね。

迫力ある「海の戦い」を期待します。

 

確かに、清盛と言えば悪い印象が強いです。

子どもの頃見た、熱病でくるしむ清盛のお話と挿絵が強烈で、「苦しんで死んだ人」のイメージでした。

 

学生の頃、そのイメージを払拭してくれたのが、吉川英治著『新・平家物語』でした。

 

そして、このたびのNHK大河ドラマは、すがすがしい英雄「平清盛」らしいですね。

苦難を乗り越え、偉大な人物になっていくケンイチさん扮する清盛をみて、

震災で苦難を強いられている若者たちがパワーを得てくれるといいと思います。

韓国ドラマのような、三角関係などもあれば、面白い・・・かな?

 

 

平忠盛の嫡子。しかし、本当は白河院の落胤 (らくいん)かもしれなかった清盛。

ふたりの父をもつ「清盛」の描写に期待です。

また、伊勢国との関係も注目すべきところ、かと。

 

伊勢国は奈良時代から(おそらく、それ以前から)東国との海上交通の要地でした。

 

平安時代、安濃津 (あのつ)、桑名津は重要な港だったと考えられています。

 

 
この「海上の道」は『古事記』ヤマトタケルの東征説話と密接な関係があります。

 

また、清盛の「熊野詣」を、神武天皇の熊野村説話をもとに考えると、

物語的にとても面白いんですね。熊野は「死と再生」の聖なる地なのですから・・・

(このことについては、コメントにご要望があり次第書きたいと思います。)

 

 

伊勢に根拠地をもっていた平家、平清盛だからこそ、海上への志向性があり、

海を重視した、と。

 

つまり、古代から発達していた伊勢湾を中心とする海上交通という環境があったからこそ、清盛は「海上」を利用した政策に力を入れたんだと。

 

古代妄想をもっていえば、ヤマトタケルと清盛とは、「海上の道」でつながっていると考えます。 

 

清盛が、厳島 (いつくしま) 神社を崇敬したのも、「海の神話」に強い関心があったからと考えたいですね。ヤマトタケルが伊勢神宮と関係深かったように・・・

 

さらに、2人とも、天皇家の血をひきながら、父である天皇と離別し、悲惨な最期を遂げた「皇子」というところも、共通の物語要素をもっているようで面白いですね。

 

 
 
また、大事な家族を海で命失わせてしまうのも共通します。 

ヤマトタケルは、オトタチバナヒメを・・・

 

平清盛は、安徳天皇をはじめとする平家一族を・・・

 

 

哀しき英雄のお話は、ギリシア神話のヘラクレスとも共通します。

 

(興味のある方は明治書院『徹底比較 日本神話とギリシア神話』をお読みください。 ヘラクレスとヤマトタケルの共通要素などがよくわかります。)

 

 『古事記』のヤマトタケルが、哀しき英雄として古くから日本人に愛されてきたように、ケンイチさん演ずる平清盛が、やはり哀しき英雄として日本中から愛されることを、心よりお祈りいたします。

2012年1月 1日 (日)

古事記成立1300年、日本再出発の年として・・・

新年。

 

新たなはじまりの時です。

 

『古事記』序文に書かれたことを信じると、今年は古事記が世に出て1300年になります。

 

現存する最古の「歴史の書物」がこの『古事記』であると考えると、

 

日本の「歴史」の意識が世に出された初め、と考えて良いのではないでしょうか。

 

最近の考古学NewSでは『古事記』よりも古い文字資料が発表されており、『古事記』よりも古い「歴史の書物」が存在していた可能性は極めて高いでしょう。

 

 

しかし、客観的事実として、『古事記』は長い時を経て「日本のはじまり、世界のはじまりを説くもの」として国民に親しまれてきました。

 

ほぼ同時期に成立した『日本書紀』にも「日本のはじまり、世界のはじまり」が記されていますが、漢文体という外国文化の色濃い書物だったせいか、それとも「ひとつの筋にまとめられていない書きぶり」であったせいか、国民が親しむものとしては『古事記』に及ばなかったような気がします。それは現在、本屋の棚をみても明らかでしょう。『古事記』は田辺聖子氏、阿刀田高氏をはじめ、多くの文学者に口語訳され、近年では三浦佑之氏著『口語訳古事記』が大反響になりました。

 

 

だからといって『日本書紀』が『古事記』に劣るとは考えていません。どなたかが分かりやすくおもしろい『口語訳日本書紀』を発刊されれば、『日本書紀』を読まれなかった方々にも、その魅力がよく分かるはずです。

 

しかし、『日本書紀』成立は西暦720年・・・あと8年後に詳しく書きましょう。

 

『古事記』に戻ります。

 

前にも書きましたが、この記念の年に島根県の方々がお祝いをしようとご尽力なさっています。(詳しくはhttp://www.shimane-shinwa.jp/ 神々の国しまね を参照してください。) 

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  • ある万葉集研究者の方からうかがったお話、とても興味深い催しが多く、島根県を訪れる価値あり、とのこと。ぜひ足を運びたいものです。
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  • 話は飛びますが、 昨年、大震災が日本を襲ったということと、日本の神話とを重ね合わせてしまいます。
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  • 年末、民放の特集番組で大震災の再検証を拝見し、涙しました。 
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  • 改めてお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りし、この「歴史」を語り伝えていかなければいけない、と心した次第です。
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  • そして、このような気持ちを、はるか遠いご先祖さまたちも抱かれ、「語り」という記録媒体に託して伝えてきたのです。 
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  • 自然を、「カミ」を、軽んじてはいけない。
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  • 自然を人間が克服できるなど、思い上がってはいけない。 
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  • 数多くの神話、伝説が繰り返し、繰り返し、伝えようとしたこと。
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  • たとえば、『古事記』崇神天皇条に記された、大物主神(おおものぬしのかみ)の説話。
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  • 疫病が広がり、国民が死に絶えようとするほどになります。 
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  • これは大物主神の「御こころ」であり、天皇が謙虚にカミのことばに耳を傾け、実行することで災いは治まり、「国家安平」になったとあります。 
  •  
  • またはスサノオ神話にも、山の神と考えられる「ヤマタノヲロチ」を退治する物語がありますが、『古事記』では、その「ヤマタノヲロチ」の尾から「草薙(くさなぎ)大刀」が出てくると、スサノオはアマテラスに献上し(日本書紀では天神)、現在熱田神宮に祭られています。
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  • 山の神ヤマタノヲロチを退治したものの、その分身とも思われる草薙の剣を、アマテラスが後に(天孫降臨の時に)再び地上へ、伊勢に降し、祭祀させます。 
  •  
  • その剣は景行天皇の時代、ヤマトタケルに渡され、結果として尾張国に留められます。 
  •  
  • そして熱田神宮で現在まで祭られることになるのです。
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  • ヤマタノヲロチをスサノオが退治した、という神話は「人間が山、河を制した」という背景を想像させます。
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  • しかし、わたしは単にそれを「自然服従の神話」とは理解したくありません。
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  • 自然を破壊して何らかの利益を手に入れたあとも、その分身たる大刀を祭り、カミへの畏敬の念を忘れないようにする、日本人の「こころ」を読みとりたいと思います。
  •  
  • 決して、日本のヤマタノヲロチ神話は自然破壊の神話ではないのです。
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  • または「蘇民将来」の神話も私たちに「カミへの謙虚さ」の必要を訴えています。 
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  • 人間は思い上がってはいけないのです。
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  • 自然の怒り、災害が生じたときには「思い上がらす」「たかをくくらず」、とにかく逃げることが必要だということ。
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  • 常に自然に対して「謙虚な気持ち」をもち、「カミを畏れ祀(まつ)る」かのごとくに、自然災害対策を行うこと。
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  • 日本のカミは、時に残酷(祟り神)で、甚大な命と引き替えに「何かを教えよう」とします。
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  • 震災の後に日本人が(もしかすると世界の人が)再認識した「人の絆」「家族の絆」「他者への思いやり」「誠実」「秩序」「節度」「自己犠牲」・・・・「隣にいるひとが生きていることの有り難さ」・・・数々。 
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  • わたしたちは震災で亡くなった尊い犠牲(ぎせい、とも、いけにえ、とも)を無駄にしないためにも、これから起こる災害で犠牲者をださないように努力しなければなりません。
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  • 日本の「歴史」が世に開かれた年、西暦712年。
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  • それから1300年がたちました。 
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  • わたしたちは、この記念の年に改めて「神話」や「伝説」を読み、そこから日本人の大事な「こころ」を再認識すべきではないでしょうか。
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  • 日本人の「絆」の端緒として・・・
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    2011年6月28日 (火)

    来年は『古事記』生誕1300年ですね。新たなる日本神話の始まりです。

    日本神話、新たなる始まりの年
    平成24年、『古事記』成立1300年の年になります。

    2012年、日本人の心の源流ともいえる日本神話を現代に伝えている『古事記』。『古事記』序文によれば、この書物が成立した年は和銅五年、西暦で712年だったと記されています。

    すでに、奈良県や島根県など、来年のビックイベントとして『古事記』生誕1300年祭を企画しているようですね。

    ほんと、楽しみです。

    東北大震災後、ブログを書く心の余裕ができず、すっかり怠けていました。

    でも、来年は日本神話の再発進の年、と考えたら元気がでてきました。

    新たなる日本神話のはじまりの年でありますように・・・

    島根県では2013年まで、出雲大社(島根県出雲市)で「平成の大遷宮」が行われるなど、神話にまつわるビッグイベントが目白押し、だそうです。

    「神々の国しまね ~古事記1300年~」サイト

    に訪問してください。

    すてきな神話の世界が広がっています。

    残念ながら、私の住んでいる愛知県ではビックイベントをしなさそうです。
                                              
    『古事記』だけでなく、天武天皇や壬申の乱とも縁が深いというのに・・・

    愛知県知事さま、名古屋市長さま、なんとかお願いします。

    島根県のイベントは国際的なものになるといいですね。
    日本神話とギリシア神話との比較のお話があるとおもしろいですね。
    せっかく島根には「黄泉国伝説」があるのですから。

    アニメファンも参加してほしいですね。
    「ナルト疾風伝にみる日本神話」とか・・・・

    ドナルド・キーン氏のご講演はされないのでしようか。

    武田鉄矢さんの『今朝の三枚おろし』で聞いた、「東北大震災のときに感じた神話力」のお話も、詳しく拝聴したいものです。

    とにかく来年が楽しみです。

    2011年1月26日 (水)

    モモと卑弥呼と西王母

    面白いニュースを発見です。

     

    奈良新聞を引用
     

    タイ、サバ、鳥獣、桃、稲… - 卑弥呼の供献物?
    纒向遺跡中枢部2011年1月22日 奈良新聞

     邪馬台国の有力候補地とされる桜井市辻の纒向(まきむく)遺跡で、大量のモモの種が見つかった三世紀中ごろの穴から、タイやサバなど、祭祀(さいし)で供えたとみられる魚や動物の骨、七三種の植物の種が見つかり、同市教育委員会が二一日、発表した。「卑弥呼の宮殿」とされる大型建物跡に近く、王宮中枢部の祭祀に迫る貴重な資料となる。

     穴は南北約四・三㍍、東西約二・二㍍の楕円(だえん)形。生き物の骨は小さなかけらで一〇〇〇点以上あり、約八割が魚だった。イワシ、マダイ、ヘダイ、アジ、サバのほか、淡水魚の骨もあった。重複する部位がなく、各一匹程度とみられる。

     カモの胸骨、シカの足や角、イノシシの奥歯も確認。分析した宮路淳子・奈良女子大学准教授(環境考古学)によると、調理した痕跡はないが、バラバラにして穴に入れた可能性が高いという。火で焼けた骨もあった。

     県内では田原本町の唐古・鍵遺跡(弥生時代)や橿原市の橿原遺跡(縄文時代)で魚などの骨が見つかっているが、一つの穴でこれほど多様性は例を見ないという。

     植物の種は、七三種九七六〇個見つかり、モモが二七六五個で圧倒的な多さ。モモは花粉でも検出され、周辺にモモ園が栽培管理されていたと考えられる。ウリや麻、コウゾも多かった。

     纒向遺跡でも、祭祀土坑(こう)と呼ばれる穴が見つかっているが、市教委の橋本輝彦・文化財課係長は「これまでとは明らかに様相が違う。奈良盆地にない海産物も意識的に集めた驚きのバリエーション。供献遺物と考えられ、王宮中枢部で行われた祭りの状況が鮮明になってきた」と話している。

     二二日から二月二七日まで、桜井市芝の市立埋蔵文化財センターで主要な遺物を公開する。午前九時~午後四時半。月、火曜と祝日の翌日は休み。大人二〇〇円、小・中学生一〇〇円。問い合わせは同センター、電話〇七四四(四二)〇〇〇五。

    何が面白いかというと、まず「桃は奈良時代初頭に渡来したと考えられ」てきたということが違っていたということ。
    しかも「桃が魔よけの力をもつとする中国の思想は、実際に桃が渡来する以前に日本に伝わっていたとされ」ているもの、考え直されなくてはならないわけです。

     
     
    想像するに、三世紀中ごろには日本の奈良地方で桃の神なる力が信仰されていたかもしれません。
     

    大量の桃の種は、単に邪馬台国の有力候補地とされる桜井市辻の纒向に大型建物に住んでいた人々が好んで食べていたという理由では納得がゆかず、やはり桃の呪力、例えば長寿の力、魔除けの力をもつものとして祭祀に使われていた可能性が高いと思われます。

     

    桃は中国において「仙果」と考えられていました。仙女が育てた果物とでもいいましょうか。
    桃の木はたくさんの実をつけます。このような特徴から、古代の人々は桃が強い生命力をもつと考えたわけです。桃の枝や棒を死のけがれを払うために用いるという記事は『周礼』『礼記』などにあり、桃を食べることにより長生が得られるという考え方が生れました。有名な伝承は、『西遊記』でしょう。孫悟空がめちゃくちゃにする蟠桃会 (ばんとうえ)も西王母が開いたものであり、その桃の実は彼女が育てたものでした。孫悟空は不老不死ですが、その力を西王母の桃を食べて得たことになっています。

     

    三世紀中ごろに、もうこのような俗信があったかどうか分かりませんが、もし、纒向に卑弥呼がいたならば、彼女は若返りのため、大量に食べていたかもしれません。 

     
    隋代以前に中国では桃は「美色細腰にする術」で使われていたそうですから、美容のために卑弥呼が食べていたとしたら・・・(笑)

     

    古代猛想してしまいますね。

    これは桃の花を陰干しにしたものを食前に服用したようですが。

     

    中国では、西王母が桃の果樹園を運営していたこと。
     

    もしかすると、卑弥呼がモモ園~栽培管理していたかもしれないこと。
     

    勝手な想像で西王母と卑弥呼と重ねて楽しんでみました。

     

    まじめな話、生き物の小さなかけらの骨は、約八割が魚。

     

    奈良盆地にない海産物が意識的に集まっていることから、「贄」の創始と関係がありそうです。供献遺物とありますが、つまり、海に生活する人々からの服属を示す献上物だったのではないでしょうか。
     

    そして、これらのものが運ばれた「道」にも興味がわくところです。今後、調査報告に注目したいと思います。

     

    『古事記』『日本書紀』の黄泉国神話も考え直さないといけませんね。

    2011年1月 7日 (金)

    「千と千尋の神隠し」から学ぶ社会人基礎力

    中日新聞、2011年1月6日(木曜日)に興味深い記事がありました。

     

    「座標変換④ ゆとり世代 逆境をバネに」
     

     

     ここに、23歳Kさんの経験が紹介されています。

     

    愛知県刈谷市の居酒屋で2年半、学生アルバイトに打ち込んだこと。
    この居酒屋の店員教育の厳しさによって、Kさんが目覚めたこと。

    「身の回りのすべての出来事をプラスに解釈すべし」
    「無理だとか、できないなどの愚痴を絶対言わない」
    など、30もの約束事があり、

    夢中で働くうち「変わったね」と言われるようになったそうです。

    Kさんが就職活動を始めた2000年秋、

    リーマン・ショックが起き、就職戦線が一気に冷え込みました。

    しかし、「自分にはバイトで培った゛無理、できないと言わず

    ゛逆境に耐える力がある」と信じ、活動。愛知県内の信用金庫から

    念願の内定を得た、という記事。

     

    社会人となり、旧友は「仕事がつらい」と愚痴を言う。

    そんな時も゛すべてをプラスに解釈゛する前向き思考が生きる。

    「伸びるためのチャンスをもらっているんだ」

                (中日新聞、2011年1月6日一面より引用)

     

     

    「千と千尋の神隠し」は、2001年7月20日に公開されました。

    主人公、千尋は小学4年生で10歳という設定でした。
     

     

     神隠しに遭っていた時間を考えず、単純に計算すれば、

    現在20歳、今の「ゆとり世代」であり、

    そろそろ就職を考えなければならない年令になっています。

    大学1年生か、2年生でしょうか・・・

     

     

    神の世界で「生きる力を呼び醒ま」した千尋。
     

    (当時の映画のキャッチコピー「生きる力」を呼び醒ませ!でした)
     

    彼女なら恐らく、就職前線に果敢に挑むことができるのではないでしようか。

     

    宮崎駿監督は、映画の中で発揮される千尋の主体性は、

     もともと彼女の中にあったものだと述べていらっしゃたと記憶しています。

    (違っていたら、ごめんなさい)

     

    彼女は、神の世界で「変わった」のではないと。

     
    もともと、「生きる力」をもっていたのだと。

     
    そして、それは千尋に限らず、子ども達みんながもっているものなのだと。

     

     

    でも、その時の子ども達は今、「生きる力」を見失い、戸惑っています。
     

    今、就職活動で悩んでいる若者達は、

    小学生の頃「千と千尋の神隠し」を劇場でみた子ども達なのではないでしょうか。
     

     

     
     
     就職活動で悩んでいる皆さん。
       

     皆さんの中には「千尋」と同じ「生きる力」が眠っています。
       
       
     当時の私は、まだ経験が浅くて、

    監督の言葉の意味がよくつかめていなかったと思います。

    が、この年になって、やっと理解できました。
     
     

     誰でも、環境によって「生きる力」が出せるのです。
     

     

     「カオナシ」が、経済理論(バブル経済)によって成り立っている油屋で化け物となり、

     必要最小限のモノしかないような静かな銭婆の家では穏和な存在になり得たように、

     

     

     千尋も「油屋」という逆境において、「生きる力」を覚醒させたのです。

     

     

     千尋は最後、湯婆婆にこう言います。
     

     「お世話になりましたconfident
     
      

     私の脳内で、冒頭で紹介した、Kさんと重なります。
     
    今、就職できず、悩んでいる皆さん。

     
    皆さんは決して、「ゆとり世代」のモンスターな若者・・・ではありません。

    ただ、これまで、あなた方を強くする「逆境=試練」がなかっただけです。

    だから、今、あなたたちに「逆境=試練」が与えられているのです。

     

     いま、戦っているあなた方は「千尋」です。
     

     「千」になってはいけません。

     

     「ゆとり世代」という名前ではないのです。
     

     あなたは、あなた。
     
     

     あなたの中には必ず「生きる力」があるはずです。
     

     
     
     

     あきらめず、たくさん失敗をして強くなっていってください。
     

     素直な心で、助言する援助者(年上)に従ってください。
      

     きっと、あなたの「shine生きる力が覚醒shine」されるはずです。
     
     

     何年か後、あなたはきっとつぶやくことがあるでしよう。
     
     

     「就職活動は辛かった、でもいい経験だった。」
     
      
      

     私は銭婆になりましょう。

      
    「大丈夫、あんたならやり遂げるよ」 

    2011年1月 6日 (木)

    続、「千と千尋の神隠し」と「トイレの神様」

    heart02昨日、ドラマ「トイレの神様」をみました。

    植村花菜さんを芦田愛菜ちゃんと北乃きいさん。
    おばあちゃん役を岩下志麻が演じていらっしゃいました。
     
    岩下志麻さんのおばあちゃん役は最高でしたね。
    おばあちゃん、というにはshine美魔女ぶりshineでしたが・・・

    さて、前回書いたブロクに
     
    「千と千尋の神隠し」で印象的だったのは
    ぞうきんがけをしている千尋のシーン
    と書きましたが、
     
    愛菜ちゃん演じる植村花菜が、

    おばあちゃんの家をぞうきんがけしている場面があり、

    ひとり、「重なったheart02」と喜んでいました。
     
     
    ぞうきんがけはやっぱり大事です。
     

    しかし、うちの息子は・・・
    ①上の息子→冬休みの宿題がまだ終わっていない。
    ②下の息子→昼食後、遊びに行って帰ってこない。
    です。

     ぞうきんがけ、どころの話ではありませんannoy

    こやつらの社会人基礎力が心配です。

     

     

    さて、まじめな話。

    昨日のドラマをみて、また神話との関わりを考えました。
     
    今回は、
    crown認めてくれる人crown
    です。
     
     
    私も「絶対的に認めてくれる人」がいました。母と祖母です。
    一番は母ですが、祖母もまた認めてくれていました。
    本当、いい孫じゃなかったのに・・・
    恩返しもしていないのに・・・
    2年前、最期の時を迎えていた祖母を思い出し、
    ドラマを泣きながら視ていました。

    人が成長するには「認めてくれる人」が必要なのだと、
    「花菜なら、大丈夫」
    というおばあちゃんのセリフを聞きながら、
     
    日本神話のオオクニヌシを、
    千と千尋の神隠しの千尋を、
    思い浮かべていました。
     
    オオクニヌシには愛妻スセリビメ、
    千尋には川の神ハク、
     
    そういえば、NARUTOのナルトも
    ペインとの対決の中で父ミナトに、

    「おまえなら、絶対だいじょうぶだ」
    と言われていましたね。
     
    今度は私が「絶対だいじょうぶ」と言う番なのでしょう。
     
    子育ては、なかなか思うようにいきませんが、
    息子たちに「あなたなら絶対だいじょうぶ」といえる存在にならねば、と思います。
     
    花菜さんのおばあちゃんのように・・・

     

    そういえば、神話や昔話には「老人の援助」という物語要素があります。

     

    人生経験を積んだ老人が、未熟な青年に助言したり、手を貸したりするというものです。

    「千と千尋の神隠し」にも、釜爺や銭婆がいましたね。

    映画のラスト、銭婆が千尋をだきしめ、

    「だいじょうぶ、あんたならやり遂げるよ」

    という場面があります。

    この場面と、花菜さんのおばあさんが花菜さんを東京に送り出す場面と、

    「重なる」と思っていただけたら幸いです。

    (詳しくは『徹底比較 日本神話とギリシア神話』助言する老神、参照。)

    2011年1月 5日 (水)

    「千と千尋の神隠し」と「トイレの神様」

    ■ 千と千尋の神隠し、金曜ロードショー 放映 ■

    「千と千尋の神隠し」は何度視てもすばらしいですね。

    視るたびに、いろいろと考えさせられます。

    現代、「社会人基礎力」が話題となっていますが、

    「千と千尋の神隠し」は、

    子どもに社会人基礎力を教えるに適材の映画です。

    もし、どこかの小中学校が、

    「千と千尋の神隠し」で神話や社会人基礎力の話をしてほしいといわれれば、

    ボランティアで行きたいぐらいです。

    (講師料はいらないけど、交通費はくださいcoldsweats01

    今回は「トイレの神様」とが、私の脳内で結びつきました。

    昨年の紅白歌合戦で、「トイレの神様」を聞き、思わず泣いてしまいました。

    私も幼児期から思春期まで、田舎(世界に認められた生物多様性が息づく町です)で、

    おばあちゃんと暮らしていました。

    shineトイレ掃除すると美人になるでshine

    は、母からも祖母からも教えられたことです。

    下の息子(6歳)が紅白の「トイレの神様」を聞いていて、

    「だ~か~ら~、

    この人(植村花菜さん)

    べっぴんさんになれたんやねhappy02

    といったときには泣きcrying笑いhappy02していました。

    私の祖母も2年前に亡くなりましたので・・・

    coldsweats01さて、「千と千尋の神隠し」と「トイレの神様」がどのように結び付いたかというと、

    「川(や)の神様をきれいにする」

    です。かなり、ムチャな気もしますが、おつきあいを・・・

    昔、トイレを厠 (かわや)といっておりました。

    「かわや」は『日本書紀』にもみられる古い名前で、

    江戸時代の国学者本居宣長が、その語義を水上、

    つまり川の上で用便する原始的な水洗トイレ、「かわ屋」と考えました。

    『古事記』には、「かわや」で用を足していた姫さまと結婚したくて、

    大神さまが、その「かわや」の穴から丹塗り矢に化して侵入し、

    結婚したという、驚きのエピソードがあります。

    (詳しくは『徹底比較 日本神話とギリシア神話』参照。)

    かつて、日本神話の時代では「川」は衛生を守る存在でした。

    汚れを流し、清浄をあたえてくれるのも川の役目だったのです。

    この「かわや」の神様を、「厠神(かわやがみ)」といいます。

    「トイレには、それはそれはきれいな、女神さまがいるんやで」

    この言葉で想起するのは、中国の厠の女神、紫姑神 (しこしん)ですね。

    中国では、5 世紀ころからトイレの女神さまを祭っていたようです。

    正月 15 日 (元宵節) に紫姑神を迎え、その年の農作物の不出来や

    養蚕について占いをするお祭であったようですね。

    この女神さまの由来は、次のような伝説です。

    唐の則天武后時代、美しい女性が、官僚であった李景の妾になっていたそうです。

    何麗縁という名で、学問もあったので、李景にたいへん愛されていました。

    ところが、李景の妻にひどく嫉妬されてしまい、ついには厠の中で殺されてしまいました。

    そこで中国神話の最高神である天帝は、これを哀れんで神としたといわれています。

    この女神が「紫姑神」です。

    また、お隣の国韓国では、家庭内の守護神であるソンジュに従う、

    刑罰を執行する女神とされています。

    若いのに気難しい女神と考えられているようですね。

    詳しい方、どうぞ教えてください。

    日本では、トイレに女神がいるという言い伝えはみられませんが、

    やはりカマドの神さまのように、家を司る女性を守護する神さまの特徴があります。

    (カマドの女神さまについても『徹底比較 日本神話とギリシア神話』参照)

    飛騨地方では、厠神の手伝いがないと出産が軽くないと伝えられているそうです。

    ギリシア神話にも出産の女神がいて、

    レトという女神が出産できず、困ったというエピソードがありますね。

    そういえば、妊娠したときに、しっかりトイレ掃除をすると美しい子が生まれるときいて、

    トイレ掃除がんばっていましたっけ。

    お陰様で、息子2人は私よりはよくできた顔になっています(親バカcoldsweats01

    出産した後、 3日目に「雪隠 (せつちん) 参り」といって、

    産婆さんに抱かれて赤ちゃんが厠神に参るところもあるとか。

    どなたか詳しく教えてください。

    (便所神については『日本の神々 多彩な民俗神たち』を参照。)

    「千と千尋の神隠し」で、印象的なシーンが

    千となった千尋が、油屋の床をぞうきんがけしているところ です。

    うちの子どもの小学校の先生からも(かつては幼稚園の先生にも)「家事手伝い」させてください、と指導されました。

    掃除は「生きる力」に直結するんですよね。

    特に、他人がいやがる掃除を自分からできる子どもは、

    shine将来、立派に生きていけるshine

    ような気がします。

    松下幸之助さんは、だれよりも早く会社にいって仕事をする前にトイレを掃除していたそうです。

    本田宗一郎さんも普通はかくれたところに配置するトイレを工場の真ん中において大事にしたというエピソードも有名です。

    人が嫌がることを自らすすんで行える行動力・・・

    現代の子ども(特にうちの子たち)に必要だと考えさせられました。

    社会に出れば、嫌な仕事があるとすぐに逃げるか、

    他の立場の弱い人に押付けてくるような人間もいます。

    でも、そんな人は信頼されないでしょうし、経験知もないでしょう。

    良い仕事もまわってこないように思います。

    トイレ掃除を平気で、喜んで行う人間には、

    汚い川の神さまを綺麗にしようと立ち向かった千尋が、

    川の神さまからご褒美に「ダンゴ」を与えられたように、

    神さまから愛され、いい仕事、いいめぐりあい、

    いい心持ちになれるのかもしれません。

    汚くなった川(や)の神さまをきれいにすること・・・

    それは、今の日本にとっても大事なことなのかもしれません。

            

    2010年3月 2日 (火)

    リュウグウノツカイと人魚、そして災害伝説

    リュウグウノツカイで地震予知ができたら・・・
    そんなことを考えていたら、久しぶりに記事が書きたくなりました。
    二月末、次のようなニュースがありました。
    •  香美町香住区余部の沖1キロに仕掛けられた定置網に27日、深海の珍魚「リュウグウノツカイ」2匹が掛かった。長さ4メートルと3・2メートルもある2匹は香住漁港西港で競りにかけられ、競り落とした同漁港近くの「日本海フーズかに市場」店内に28日まで展示されている。
    •  余部漁業生産組合所属の豊漁丸(藤平進船長、8・5トン)が27日朝、水深約30メートルに仕掛けた定置網に掛かった2匹を引き揚げた。
    •  リュウグウノツカイは水深200メートル以上の深海にすむアカマンボウ目の魚。近海での捕獲について京都大学舞鶴水産実験所の甲斐嘉晃助教は「昨年の12月から最近にかけて、京都府宮津市の港でも10匹以上捕れている。原因は分からない」と話している。【毎日新聞より 竹花義憲さんの記事】

    と、リュウグウノツカイが各地で掛かり、「朝ズバ」でも取り上げられました。

     年1、2匹が見つかるかどうかの長大な深海魚、リュウグウノツカイが昨秋以降、日本海沿岸に相次いで漂着していることと、今回のチリ大地震、日本への津波をまるで予言していたかのような出来事のように考えます。
     このリュウグウノツカイは昔から「大漁の吉兆」「地震の前触れ」などと各地で言い伝えがあり、今回もその伝説を確かなこととするような感があります。
     深海魚に詳しい尼岡邦夫・北海道大名誉教授は「元々暖流域にすむ魚。日本海では最近、今まで取れなかった南の魚が水揚げされるなどの報告が多い。海水温の上昇と関係があるのかも(朝日新聞)」と推測されていますが、何か関係があるのかもしれません。

    • リュウグウノツカイは体は左右から押しつぶされたように平たく、タチウオのように細長い。頭の部分が最も体高が高く、あとは尾に向かって細くなる。下あごが前方に突き出ており、口は斜め上に向かって開く。歯はない。
      背びれは長く、頭のすぐ後ろから始まって尾びれまで繋がっているが、前端の6つの軟条は糸のように長く発達する。2つの腹びれも糸のように長く発達し、先端が木の葉のようになっている。尾びれも糸状で、尻びれはない。体色は全身が銀白色で、灰色の薄いまだら模様が上下と互い違いに並んでいる。各ひれは赤い。まさに和名「竜宮の遣い」にふさわしい外見をしている。死ぬと色みが消える。(ウィキペディアより)

    このリュウグウノツカイはその奇妙な形状から、日本の人魚伝説と関連があると考えられています。
     日本では『日本書紀』に人魚らしい記事がある。人魚というよりリュウグウノツカイと考えた方が理解がしやすい気がします。

     『日本書紀』推古天皇二十七年の夏四月の己亥の朔壬寅の記事に

    •  近江國言さく、「蒲生河に物有り。其の形人の如し」とまうす。
       秋七月に、攝津國に漁父有りて、罟を堀江に沈けり。物有りて罟に入る。其の形兒の如 し。魚にも非ず、人にも非ず、名けむ所を知らず。

    とあります。

     『聖徳太子伝暦』には、

    • 太子、左右ニ謂ヒテ曰ク、禍此二始ル。夫レ人魚は瑞物で非ル也。今飛■無クシテ人魚出ヅルハ、是レ国禍と為ス。汝等之ヲ識レ。

    とあります。

     また『古今著聞集』にはリュウグウノツカイを想像させる描写があるのです。

    • 『古今著聞集』巻第二十
    • 「伊勢國別保の浦人人魚を獲て前刑部少輔忠盛に献上の事」より
    •  伊勢の国の別保というところへ、平忠盛が出かけたときのことである。

     地元の漁民は毎日網を引いていたが、ある日、奇怪な大魚が網にかかった。
     頭は人間のようで、でも歯は細かくて魚そのものであり、一方、口は猿に似て突き出ており、頭部以外は普通の魚の形をしていた。三頭かかったのを二人で背負って運んだが、尾はなお土に引きずるくらいであった。
     その魚に近寄ると大きく叫び、それがまるで人の泣き声のようである。また、涙を流すのも人間と同じであった。

     さすがに漁民も驚いて、うち二頭を忠盛のもとに持っていったが、忠盛は気味悪がって、すぐに漁民たちに返してしまった。
     そこで彼らはどうしたかというと、魚を切り刻んで食べてしまった。食べたけれど、だれにも別状なかった。味は、ことのほか美味であったという。

     これが人魚のなのかもしれない。

    という記事です。

     「頭は人間のようで」とありますが、目が大きいリュウグウノツカイは人の顔のようにも見える。「口は猿に似て突き出ており」は、下あごが前方に突き出ている様子と一致します。「三頭かかったのを二人で背負って運んだが、尾はなお土に引きずるくらいであった。」はまさに新聞報道にある写真そのままです。

     日本各地の人魚伝説は恐ろしい内容のものが多いのですが、特に次の伝承はゾッとするものです。

    • 菊岡沾凉『諸国里人談』巻之一「人魚」より
    •  若狭の国、大飯郡の御浅嶽は魔所と畏れられ、八合目より上には登らない。そこの御浅明神の使者は人魚であると言い伝えられている。
    •  宝永年間のこと、乙見村の漁師が漁に出て、変なものが岩の上に寝ているのを見た。
       頭部は人間だが、首廻りに鶏冠みたいなヒラヒラした赤い物が巻いていて、そこから下の身体は魚だった。漁師はそいつを、深い考えもなく手にした櫂でぶん殴った。
       一撃で死んでしまったので、死骸を海に投げ入れて帰ったが、それから大風が起こって、海鳴りは七日間にわたってやまない。
    •  三十日ばかり過ぎて大地震が起こり、御浅嶽の麓から海辺まで地面が裂けて、乙見村まるごと地中に呑み込まれた。
       明神の祟りだという。

    とあります。この伝説の人魚も頭部だけが人間で、「首廻りに鶏冠みたいなヒラヒラした赤い物が巻いて」いたとあり、これもリュウグウノツカイの赤くて、長い背びれを想像させます。

     このような人魚伝説の真実はわかりません。しかし、日本の古典文学の世界には決して「迷信」とはいえない何かかあるような気がします。リュウグウノツカイと人魚伝説がつながるかどうかも曖昧です。ですが・・・

     今後日本で大地震がおきるかもしれません。東海大地震のこともあります。すぐ避難できように準備をしておきましょう。そのような心構えをリュウグウノツカイ漂着は促しているのかもしれません。

     チリ地震は胸が締め付けられるようにつらい出来事でした。父を求め探す子どもたちの姿が頭から離れません。

     明日は我が身かも、我が子どもかも、と思うと・・・・・

    2009年6月 5日 (金)

    千と千尋の神隠しと「日本のしきたり」

    なかなか「現在」大変で・・・

    義母が骨折しまして・・・。犬の散歩でcoldsweats01

    全治1ヶ月、ということで、それまでいままで甘えてた家事を

    全部やんなきゃいけない。

    いや、やるのが当然なんですが・・・

     

    義母の世話は義父がしてくれてるんで、まだ楽なんですけどね。

    なかなかブログにむかえません。

     

    今日、テレビで「千と千尋の神隠し」をするので、

    それまでに何か書きたかったのですが・・・

    特に、「日本のしきたり」とか「日本の神々」で。

    昨日は変な夢をみました。

    「こどもに教えたい日本のしきたり」という本を出版したという夢。

    朝、自分の夢なのに「ふ~ん」と感心しちゃいまして。

    親として子どもに伝えたい「日本のしきたり」ってたくさんあるので、

    子どもに伝えやすい、わかりやすい解説で、書いてみるのもおもしろいかなと。

    自分の子に向けて書いてみようかな、と。

    千と千尋の神隠しにも「日本のしきたり」がたくさんつまっていそうな・・・

    千尋の両親は、この「日本のしきたり」を破ったので、

    豚になったんでしようねぇ。『神さまのバチが当たっただよ』ってところかしら。

    テレビ見て疑問に思ったこと、教えてください。

    コメント、お待ちしてまするconfident

    2009年5月13日 (水)

    子どもと楽しむ年中行事(子どもの日と菖蒲の由来)

    昔から5月は悪月という。

    コネタマ参加中: 五月病、どうやって乗り切る?

    端午の節句の日は日本では男の子のお祝い(こどもの日)になっていますが、

    桃の節句、節分と同じ、鬼をはらう日でもあります。

    「燕京(えんけい)歳時記」に「五月は俗に悪月と称する」とありまして、

    古代中国でも5月は気分の落ち込むときだったようです。

    「史記」には中国の戦国時代、孟嘗君は五月五日生まれのため、

    あやうく捨てられそうになったという伝説が載っています。

    また「宋書」には、六朝宋の猛将王鎮悪も五月五日生まれで

    悪気をおさえるという意味で「鎮悪」と名づけられたとも。

    菖蒲(しょうぶ)はこんな「厄」「災い」払いのためのもの。

    菖蒲は葉の形が剣に似ているため悪魔払いの意味で取り入れられたと

    いいますが、香りが高いのも要因かと。

    香りのよいものをもちいて「魔」「災い」をはらうわけです。

    日本では軒に懸けたり、屋根を葺いたり、菖蒲湯にはいったりします。

    中国では菖蒲酒を飲む習慣もあったようです。

    「菖蒲を以てあるいは鏤(ちりば)め、あるいは屑とし、

    以て酒に泛(うか)ぶ」(「荊楚歳時記」)

     

    みなさんも端午の節句だけでなく、

    ちょくちょく菖蒲湯にはいって、

    ストレスを発散させましょう。

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    参考資料

    • 佐々木隆氏: 「千と千尋の神隠し」のことばと謎
    • 岸 正尚氏: 宮崎駿、異界への好奇心

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