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2011年1月26日 (水)

モモと卑弥呼と西王母

面白いニュースを発見です。

 

奈良新聞を引用
 

タイ、サバ、鳥獣、桃、稲… - 卑弥呼の供献物?
纒向遺跡中枢部2011年1月22日 奈良新聞

 邪馬台国の有力候補地とされる桜井市辻の纒向(まきむく)遺跡で、大量のモモの種が見つかった三世紀中ごろの穴から、タイやサバなど、祭祀(さいし)で供えたとみられる魚や動物の骨、七三種の植物の種が見つかり、同市教育委員会が二一日、発表した。「卑弥呼の宮殿」とされる大型建物跡に近く、王宮中枢部の祭祀に迫る貴重な資料となる。

 穴は南北約四・三㍍、東西約二・二㍍の楕円(だえん)形。生き物の骨は小さなかけらで一〇〇〇点以上あり、約八割が魚だった。イワシ、マダイ、ヘダイ、アジ、サバのほか、淡水魚の骨もあった。重複する部位がなく、各一匹程度とみられる。

 カモの胸骨、シカの足や角、イノシシの奥歯も確認。分析した宮路淳子・奈良女子大学准教授(環境考古学)によると、調理した痕跡はないが、バラバラにして穴に入れた可能性が高いという。火で焼けた骨もあった。

 県内では田原本町の唐古・鍵遺跡(弥生時代)や橿原市の橿原遺跡(縄文時代)で魚などの骨が見つかっているが、一つの穴でこれほど多様性は例を見ないという。

 植物の種は、七三種九七六〇個見つかり、モモが二七六五個で圧倒的な多さ。モモは花粉でも検出され、周辺にモモ園が栽培管理されていたと考えられる。ウリや麻、コウゾも多かった。

 纒向遺跡でも、祭祀土坑(こう)と呼ばれる穴が見つかっているが、市教委の橋本輝彦・文化財課係長は「これまでとは明らかに様相が違う。奈良盆地にない海産物も意識的に集めた驚きのバリエーション。供献遺物と考えられ、王宮中枢部で行われた祭りの状況が鮮明になってきた」と話している。

 二二日から二月二七日まで、桜井市芝の市立埋蔵文化財センターで主要な遺物を公開する。午前九時~午後四時半。月、火曜と祝日の翌日は休み。大人二〇〇円、小・中学生一〇〇円。問い合わせは同センター、電話〇七四四(四二)〇〇〇五。

何が面白いかというと、まず「桃は奈良時代初頭に渡来したと考えられ」てきたということが違っていたということ。
しかも「桃が魔よけの力をもつとする中国の思想は、実際に桃が渡来する以前に日本に伝わっていたとされ」ているもの、考え直されなくてはならないわけです。

 
 
想像するに、三世紀中ごろには日本の奈良地方で桃の神なる力が信仰されていたかもしれません。
 

大量の桃の種は、単に邪馬台国の有力候補地とされる桜井市辻の纒向に大型建物に住んでいた人々が好んで食べていたという理由では納得がゆかず、やはり桃の呪力、例えば長寿の力、魔除けの力をもつものとして祭祀に使われていた可能性が高いと思われます。

 

桃は中国において「仙果」と考えられていました。仙女が育てた果物とでもいいましょうか。
桃の木はたくさんの実をつけます。このような特徴から、古代の人々は桃が強い生命力をもつと考えたわけです。桃の枝や棒を死のけがれを払うために用いるという記事は『周礼』『礼記』などにあり、桃を食べることにより長生が得られるという考え方が生れました。有名な伝承は、『西遊記』でしょう。孫悟空がめちゃくちゃにする蟠桃会 (ばんとうえ)も西王母が開いたものであり、その桃の実は彼女が育てたものでした。孫悟空は不老不死ですが、その力を西王母の桃を食べて得たことになっています。

 

三世紀中ごろに、もうこのような俗信があったかどうか分かりませんが、もし、纒向に卑弥呼がいたならば、彼女は若返りのため、大量に食べていたかもしれません。 

 
隋代以前に中国では桃は「美色細腰にする術」で使われていたそうですから、美容のために卑弥呼が食べていたとしたら・・・(笑)

 

古代猛想してしまいますね。

これは桃の花を陰干しにしたものを食前に服用したようですが。

 

中国では、西王母が桃の果樹園を運営していたこと。
 

もしかすると、卑弥呼がモモ園~栽培管理していたかもしれないこと。
 

勝手な想像で西王母と卑弥呼と重ねて楽しんでみました。

 

まじめな話、生き物の小さなかけらの骨は、約八割が魚。

 

奈良盆地にない海産物が意識的に集まっていることから、「贄」の創始と関係がありそうです。供献遺物とありますが、つまり、海に生活する人々からの服属を示す献上物だったのではないでしょうか。
 

そして、これらのものが運ばれた「道」にも興味がわくところです。今後、調査報告に注目したいと思います。

 

『古事記』『日本書紀』の黄泉国神話も考え直さないといけませんね。

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