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2009年4月 8日 (水)

子どもと楽しむ年中行事(お花見はいつから???)

「お花見」が楽しいときですね。

薄いピンクの花びらが散る風景は何年見ても幻想的です。

桜餅もおいしい。

この時期、春の祭といえば「祈年祭(としごいのまつり)」。

 奈良時代から、仲春(2月)宮中の神祇官において、

その年の稲の豊作を天神地祇に祈る祭がありました。

「としごい」の「とし」は「稲」を意味します。

(子どもと楽しむ年中行事・お正月参照。お年玉の「とし」です。)

このお祭りがいつから始まったのかは不明ですが、

とても大事なお祭りであったことはまちがいありません。

 

そんな宮中のお祭りが次第に庶民の世界へと浸透していきます。

奈良時代に定められた「儀制令」という定めごとに、

「およそ春の時の田を祭るの日には、

郷の老者(おきな)を集め、ひとたび郷飲酒礼を行へ。

人をして尊長養老の道を知らしめよ。」

とあります。

 「郷飲酒礼」は、自然発生した風習を儀礼化した中国の礼儀の文化。

長を尊び老を敬う儀礼(つまり、お年寄りを尊重する意識)で

中国の令でもその実施が命じられていました。

日本でも、春に酒を飲んで神に祈る田の祭りがあったので、

その祭りに中国の「郷飲酒礼」の礼儀を付け加えようとしたのでしょうか。

 「お花見」はそんな春の祭を受け継いでいるように思います。

 一方、サクラは神なる樹木・・・「さ」は早で稲の霊を意味します。

 早苗(さなえ)の「さ」です。

 「くら」は神座を意味します。

 和歌山県新宮市の神社で熊野三山の一山である

熊野速玉大社の摂社である神倉神社(かみくらじんじゃ)の「くら」ですね。

 つまり、サクラは田の神の化身であり、

古代の人はその開花状況で稲の豊凶を判断していました。

 毎年稲作りの作業が始まるのは、

桃の節供、つまり旧暦の三月三日、今でいうと四月中旬の頃でした。

山に桜の花が咲くのはそれよりやや早い四月初めの頃です。

長い冬が終わり、いよいよ今年も稲作を始めようというとき、

人々は農閑期には山に帰ると信じられていた「田の神さま」を

お迎えするために山に行きました。

そこで見たのが、まるでたわわに稔った稲穂のように白い花を

いっぱいにつけている桜の木でした。

 人々は、この桜の木にきっと稲の霊が宿っているに違いないと感じて、

桜の木にお供えものをして田の神さまに豊作を祈願したのです。

こうしてお花見は、稲作と切り離せない重要な行事になってきたのです。

 

 

 その後、奈良時代になると花を鑑賞する文化が中国から伝わります。

ですが、桜を観賞するのはまだ後の時代です。

 萬葉集では「梅の花」が雅びな花として歌に詠まれていますが、

「桜の花」の歌は数が少なく、まだ鑑賞花としてはみられていないようです。

平安時代以降、日本の「花」といえば「桜」を意味するようになります。

高校の古典知識ですね。

そして多くの文人たちが桜を楽しみ、歌を詠みました。

 

桜は神祭りとも、風流とも、うまく融合して

現代も楽しまれています。

 

特別なことをする必要はありません。

子どもといっしょに桜の咲いている道を歩いてみてはいかがでしようか。

 

そのとき、こんなふうにつぶやいてみたら・・・

「サクラは幸せを運んでくれる

   神さまの木なんだよ・・・・・cherryblossom

と。

 

 

 

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