まもなく、松山ケンイチ主演「平清盛」が始まります。
うちの息子たち、かなり興味をひかれたようです。「海賊」がポイントですね。
迫力ある「海の戦い」を期待します。
確かに、清盛と言えば悪い印象が強いです。
子どもの頃見た、熱病でくるしむ清盛のお話と挿絵が強烈で、「苦しんで死んだ人」のイメージでした。
学生の頃、そのイメージを払拭してくれたのが、吉川英治著『新・平家物語』でした。
そして、このたびのNHK大河ドラマは、すがすがしい英雄「平清盛」らしいですね。
苦難を乗り越え、偉大な人物になっていくケンイチさん扮する清盛をみて、
震災で苦難を強いられている若者たちがパワーを得てくれるといいと思います。
韓国ドラマのような、三角関係などもあれば、面白い・・・かな?
平忠盛の嫡子。しかし、本当は白河院の落胤 (らくいん)かもしれなかった清盛。
ふたりの父をもつ「清盛」の描写に期待です。
また、伊勢国との関係も注目すべきところ、かと。
伊勢国は奈良時代から(おそらく、それ以前から)東国との海上交通の要地でした。
平安時代、安濃津 (あのつ)、桑名津は重要な港だったと考えられています。
この「海上の道」は『古事記』ヤマトタケルの東征説話と密接な関係があります。
また、清盛の「熊野詣」を、神武天皇の熊野村説話をもとに考えると、
物語的にとても面白いんですね。熊野は「死と再生」の聖なる地なのですから・・・
(このことについては、コメントにご要望があり次第書きたいと思います。)
伊勢に根拠地をもっていた平家、平清盛だからこそ、海上への志向性があり、
海を重視した、と。
つまり、古代から発達していた伊勢湾を中心とする海上交通という環境があったからこそ、清盛は「海上」を利用した政策に力を入れたんだと。
古代妄想をもっていえば、ヤマトタケルと清盛とは、「海上の道」でつながっていると考えます。
清盛が、厳島 (いつくしま) 神社を崇敬したのも、「海の神話」に強い関心があったからと考えたいですね。ヤマトタケルが伊勢神宮と関係深かったように・・・
さらに、2人とも、天皇家の血をひきながら、父である天皇と離別し、悲惨な最期を遂げた「皇子」というところも、共通の物語要素をもっているようで面白いですね。
また、大事な家族を海で命失わせてしまうのも共通します。
ヤマトタケルは、オトタチバナヒメを・・・
平清盛は、安徳天皇をはじめとする平家一族を・・・
哀しき英雄のお話は、ギリシア神話のヘラクレスとも共通します。
(興味のある方は明治書院『徹底比較 日本神話とギリシア神話』をお読みください。 ヘラクレスとヤマトタケルの共通要素などがよくわかります。)
『古事記』のヤマトタケルが、哀しき英雄として古くから日本人に愛されてきたように、ケンイチさん演ずる平清盛が、やはり哀しき英雄として日本中から愛されることを、心よりお祈りいたします。


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